歌メロのリズムとは
昔に比べ全く新たな音楽を聴いていない。
自分のアイデンティティは音楽でしかなかったはずでは?私はこのまま、何も尖ることのないのっぺらぼうと化してしまうのか?
何とも言い得ない不安を感じ、とりあえず手頃なニコニコ動画の「音楽」カテゴリを漁った。ランキングを見てみると○○メドレーといった20曲をおまとめしている動画ばかり。
いや、メドレーというものは、結局そのジャンルのオタクである事が前提であり、投稿者の思想が詰まっている部分が大きいため、新たな音楽を探す上では辟易してしまう。
ということで単発でアップされている音楽を探していたのだが、興味を引かれた曲が1曲だけあった。それがこちらだ。
ではこの曲の何に惹かれたのか。一言でまとれば「リズム」である。それもバックサウンドではなく、ボーカル部分のリズム、それに尽きる。
そもそも、ニコニコ動画で人気の曲で「リズム」を心地よいと感じる曲というものはあまり見かけない。私の偏見であるが、大抵がゴージャスなサウンドのなかに、抑揚のないが心地よい歌メロが閉じ込められている音楽が支持されているという印象である。
しかし、この「No title」という曲は、「リズム」に一癖持っている。バックサウンドに関しては、正直他の曲とそれほど違いないが、やはりリズムにおける歌メロと歌詞の重要性を感じざるを得ない。
語呂の良さ、韻といった母音へのこだわりといった、古くから人間が心地よいと感じる要素が正当に継承されている。前者は五七五、後者は漢語などに表れる特徴であるが、ボーカル音楽の本来のエッセンスでもある。
歌詞の引用は面倒くさいので、勝手に調べて欲しい。
言いたい事が要領を得なくて申し訳ないが、とりあえず何が言いたいかというと、「これまでの音楽における『リズム』を継承した、歌の魅力に溢れた楽曲」である、ということだ。
タイムリミットがきたのでこの辺で。